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石岡のおまつりが関東三大祭りって本当?他の2つは何?

関東三大祭り

石岡のおまつりは県内外からも見物客が集まる人気のおまつりですが、関東三大祭りとしても知られています。

石岡のおまつりはその三大祭りの1つですが、他の2つは何でしょうか?また、どのような祭りなのでしょうか?このページでは、石岡のおまつりと合わせて、それぞれの祭りの概要や歴史などを解説します。

関東三大祭りとは

関東地方といえば、今や政治や経済、文化などの中心地です。

ですが、そんな関東地方が日本の中心となり、本格的に栄えてきたのは江戸時代以降と、長い歴史と比較すると、浅いと言えるでしょう。

その江戸時代以降に盛んになったお祭りは多くありますが、江戸(現在の東京)以外の関東地方にも古くから受け継がれてきた地域のお祭りがあります。

その中でも規模が大きく有名な3つのお祭りが「関東三大祭り」として、全国に名を馳せています。

そのお祭りが、「石岡のおまつり」「佐原(さわら)の大祭(たいさい)」「川越祭(かわごえまつり)」です。

石岡のおまつり

石岡のおまつりとは

「石岡のおまつり」の正式名称は「常陸國總社宮例大祭(ひたちのくにそうじゃぐうれいたいさい)」です。

茨城県石岡市で開催されるこのお祭りは、「正月やお盆に帰省しなくてもおまつりには帰る」と言われるほど、地元出身者が毎年楽しみにしています。

今では参加するのは、地元関係者のみならず観光客も多く、県内外からも多くの人が集まる、関東でも屈指の大きなお祭りです。

開催場所

茨城県石岡市内/常陸國總社宮(ひたちのくにそうじゃ)

開催日時

毎年9月15日を含む土〜月曜日

石岡のおまつりの歴史

石岡のおまつりの始まりは古く、1,000年以上の歴史がある「常陸國總社宮(ひたちのくにそうじゃぐう)」を中心に、豊作を祈願するために行われてきたと言います。

その豊作祈願が今の石岡のおまつりの形となったのは、明治時代のことです。

明治時代に神輿が町を練り歩くようになり、時を経て徐々に規模が大きくなってきたと言います。

そして、「石岡のおまつり」で重要なのは「年番制度(ねんばんせいど)」です。

毎年交代で市内にある1つの町が「年番町」となり、町ぐるみで常陸國總社宮へ奉仕したり、おまつり期間中に大神輿を迎え入れる御仮殿を町内に設けたりします。

現在まで引き継がれている年番制度が確立したのも明治時代であるため、現在の「石岡のおまつり」の形になったのもこの時代と言えます。

石岡のおまつりの見どころ

石岡のおまつりの見どころは、神輿や山車、幌獅子(ほろじし)など様々あります。

その中でも神輿は大きく豪華で、その重さは1トンを超えます。

その神輿の注目すべき点は、屋根紋です。

屋根紋は、天皇家や皇室を表す紋章「十六葉八重表菊(じゅうろくやえおもてぎく)」であり、この紋章がある神輿を所有する神社は全国で3社のみと言われています。

また、その他の見どころはおまつりが用いている「年番町制度」です。

この制度は、石岡市内にある36町のうち15町が1年交代で、大神輿を迎え入れる御仮殿(おかりや)を設けるなど、おまつりでの中心的な役割を果たす制度のことです。

年番町となった町民にとってこのおまつりは特に格別なものとなります。

こうした年には山車を改修したり、半纏(はんてん)を変更したりと、より一層、熱気溢れるおまつりになるよう、準備するのです。

佐原(さわら)の大祭(たいさい)

佐原の大祭とは

「佐原の大祭」は、1年に2度、7月開催の夏祭り「八坂神社祇園祭(やさかじんじゃぎおんまつり)」と10月開催の秋祭り「諏訪神社秋祭り」の2つのお祭りを意味します。

開催地である佐原は「小江戸」とも呼ばれ、舟運(しゅううん)の町としても発展してきた場所です。

「佐原の大祭」では「日本三大囃子(ばやし)」の一つでもある「佐原囃子(さわらばやし)」の音を響かせながら、歴史上の人物を模した人形などの飾りの乗せた大きな山車を引くところが見どころの、300年もの歴史のある人気のお祭りです。

また、2016年12月にはユネスコ世界無形文化遺産に登録されており、より一層の注目を集めています。

開催場所

夏祭り 千葉県香取市佐原/八坂神社

秋祭り 千葉県香取市佐原/諏訪神社

開催日時

夏祭り 毎年7月10日以降の金〜日曜日

秋祭り 毎年10月の第2土曜日を中日とする金〜曜日

佐原の大祭の歴史

「佐原の大祭」は古い歴史を持つお祭りです。

夏祭りの祇園祭は、何と9世紀に京都で疫病や祟りを鎮めるために始まった祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)に由来しています。

14世紀には八坂神社の前身である牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)が佐原の地に祀られ、そして、18世紀初期には祇園の神事が行われ、多くの人が神輿に参詣できるようになり、祇園祭の元ができました。

現在の「佐原の大祭」の形となるのは19世紀の初め頃だと言われています。

佐原の大祭の見どころ

佐原の大祭の見どころは、なんといっても情緒あふれる街並みの中、日本三大囃子(ばやし)の一つ、佐原囃子(さわらばやし)を響かせながら、大きな山車が引かれるところです。

ちなみにこの佐原囃子(さわらばやし)ですが、町毎に異なるため、そこにも注目するとよりお祭りを楽しむことができます。

他にも、その町に流れる小野川の水面に写る山車も、幻想的で写真を取ることもおすすめです。

そして、何よりの見せ場は、町内毎にルートを決めて山車を曳き回す「乱曳き(らんびき)」、そしてその中でも見逃せない「曲曳き(きょくびき)」です。

曲曳き(きょくびき)には、山車の前輪を軸に回転させる「のの字廻し」や数十メートルの間を直線的に往復する「そろばん曳き」などがあり、その迫力に圧倒されるでしょう。

川越祭(かわごえまつり)

川越祭とは

小江戸と呼ばれる川越で開催される「川越祭」は、その歴史を感じさせる街並みの中で、豪華な山車や祭囃子(まつりばやし)が音を響かせ、多くの人を魅了し続けているお祭りです。

2016年にはユネスコ無形文化遺産としても登録され、全国的にも有名なイベントであり、100万人を超える来場者数を記録する年もあります。

開催場所

埼玉県川越市内/川越氷川神社

開催日時

毎年10月第3土〜日曜日

川越祭の歴史

そもそも川越祭は、川越藩の城主だった松平伊豆守信綱(まつだいらいずのかみのぶつな)が推奨した川越氷川神社の例大祭・神幸祭から始まっています。

江戸時代初期の17世紀頃にその元となる神輿渡御(みこしとぎょ)が始まりました。

その後、天下祭と呼ばれた赤坂山王祭・神田祭の影響を受けながら、踊り屋台や山車などが加わり、現在の形となりました。

川越祭の見どころ

川越祭の見どころといえば、なんといっても迫力溢れる「山車の曳き回し」です。

その山車は江戸と川越の職人が制作した豪華なもので、見る人の目をひきます。

山車の数は毎年異なりますが、川越市内28の町内と市が1台ずつ保有している山車は、今も補修を重ねながら受け継がれています。

まとめ

関東三大祭りの「石岡のおまつり」「佐原(さわら)の大祭(たいさい)」「川越祭(かわごえまつり)」を紹介しましたが、いかがでしたか?

それぞれ歴史や見どころが違い、どれも魅力的で年々一層活気が溢れる祭りとなっています。

お祭りが開催される日程が違うため、その歴史や魅力を楽しみに、お祭り好きな人はぜひ実際に参加してみることをおすすめします。

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