石岡のお祭りの青年会とは?入るにはどうしたらいい?

青年会とは、石岡市内の各町内ごとに組織される若者の団体で、主に20代から40代のメンバーが所属しています。彼らは、祭りの準備や運営、山車や神輿の巡行を担当し、地域の伝統文化を継承する重要な役割を果たしています。
特に、山車を引いたり、獅子舞を披露したりするのは青年会のメンバーが中心となるため、祭りの盛り上がりに欠かせない存在です。
目次
青年会と囃子方の違い
主にお祭りの山車や獅子の実際の運営を司っているのは、青年会と囃子方です。
役割 | |
---|---|
青年会 | 主に山車や獅子の運営、他の町内との折衝など |
囃子方 | 主に山車の上での演奏 |
青年会の具体的な役割
山車や獅子の準備
青年会は、各町内の山車や獅子を管理し、祭り当日に向けてメンテナンスや装飾を施します。祭礼の2週間前程度に山車出しや、獅子出しを行い前週の叩き初めに備えます。
山車や獅子の祭礼当日の運営
青年会の最も重要な役割が、祭礼当日の山車や獅子の運営です。事前に巡航順路は決まっているのですが、当日のアクシデント等で遅い町内などがあった場合などに、どちらが先に道を通るのかや、どちらに進むのかなどの順路について、青年会の担当者が他の町内の担当者と話し合い決めていきます。
また、実際に山車や獅子を動かしていくのも青年会の役割ですので、路地で梃子を切る際などには、呼子笛を吹いて合図をして他のメンバーの息を合わせたりもします。
町内の結束を強めるイベント
祭りの準備期間には、町内ごとに練習や打ち合わせが行われ、世代を超えた交流の場ともなります。また、祭り終了後も、笠抜きと呼ばれる打ち上げや振り返り会が開かれ、次年度へ向けた準備が始まります。
青年会の魅力
地域の伝統を受け継ぐ
祭りを通じて、地域の歴史や文化を学び、それを次世代に伝える大切な役割を担っています。
仲間との一体感
同じ町内の仲間と協力しながら祭りを成功させることで、強い絆が生まれます。
地域貢献と達成感
自分たちの努力によって祭りが盛り上がることを実感できるため、大きな達成感を味わえます。
青年会の組織体系
通常の青年会の組織は、20~30名で組織されており、青年会長1名、副会長2~3名、会計2~3名という町内が多いです。
毎年の祭礼時には、青年会長のみ菊花紋が付けられた火消半纏が配られます。これは、江戸時代の町火消の風習に習っています。
また、会長や副会長などは、祭礼当日「巡航責任者」というタスキや「若頭」と書かれた半纏を着用しているので、見分けることもできます。
青年会に入るには
青年会に入るには、その町内の青年会員などの紹介で入ることが一般的です。町内に住所がある人のみを青年会員にしている町内などもありますので、入会する場合には青年会の方に相談してみてください。