石岡のおまつりのおかめの踊りの意味と由来
石岡囃子の演目には「四丁目(しちょうめ)」通称「おかめ」とよばれる踊りがあります。
お多福顔のお面をつけて、可愛らしく踊られる演目で、他の地域のお囃子に比べても全体的にゆったりした曲の多い石岡囃子の中でも、一番ゆっくりした演目です。
四丁目(おかめ)の名前の由来と踊りの意味
石岡囃子のルーツは、葛西囃子であると言われていますが、葛西囃子にも「四丁目」という演目があります。しかし、この葛西囃子の四丁目はひょっとこのお面を用いた踊りで、石岡囃子の四丁目とは全く違った演目です。
このことから考えられるのが、葛西囃子の演目である四丁目の名前のみが伝わり、演目自体は別のものから派生したと考えられます。
四丁目の名前の由来ですが、雅楽の「仕丁舞」からきており、平安時代に貴族に仕えた下男(仕丁)たちの舞とされています。
石岡囃子の四丁目は、おかめの面をつけた、優雅な踊りで、女性の髪をすく所作や、生命の源である、海の波を表現している所作が取り入れられた踊りだと言われています。
ちなみに、女性のみが踊れるわけではなく、男性でも非常に上手に踊る方もおり、近くで見ると手が男性で驚くことがあります。
四丁目(おかめ)の三村囃子と染谷囃子の違い
四丁目に関しては、現在三村囃子と染谷囃子での明確な違いがありません。
笛の文句が若干違う場合もありますが、太鼓のリズムなどはほとんど一緒で差はあまりないと言えます。