関東の100年以上の歴史がある伝統祭り一覧

日本には数多くの伝統的なお祭りがあり、毎年多くの人々が訪れ、賑わいをみせています。
神輿をかつぎ、鉾(ほこ)をたて、踊りを披露するなど、お祭りの形は各地域によってさまざまで、子どもから大人まで楽しめる年中行事のひとつです。
昔の人々は、八百万(やおろず)の神を信じ、日常におこるすべての物事が神の働きによるものだと考えていました。そのため、人々はお祭りを通して、感謝を伝え、祈りを捧げ、時には神の力を鎮めるためにお祭りを行ってきたのです。
お祭りは、神への感謝や祈りだけでなく、人々の気持ちをワクワクさせ特別感を与える非常にすばらしい行事だと考えます。
そこで今回は、関東の100年以上の歴史がある伝統的なお祭りを一覧にいたしました。新しいお祭りとの出会いは、あなたの人生に彩りを与えてくれるかもしれません。
昔から受け継がれてきた伝統的なお祭りに、ぜひ参加してみてください。
関東の100年以上の歴史がある伝統祭り一覧
東京都
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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神田祭 | 江戸時代 | 東京都千代田区・中央区 | 2年に1度、5月15日に近い土・日を含む6日間 | 徳川将軍家も観覧した天下祭。趣向をこらした山車の行列が魅力の1つ |
くらやみ祭|大國魂神社 | 1000年以上 | 東京都市府中市 | 毎年4月30日~5月6日 | 8基の神輿は、大太鼓と提灯の灯りに導かれ、神社本殿から御旅所まで渡御される |
山王祭 | 江戸時代 | 東京都千代田区 | 2年に1度、6月中旬 | 52段もの石段を、神輿を担いで上がる「連合宮入」は圧巻 |
三社祭 | 浅草神社 三社様 | 江戸時代 | 東京都台東区 | 毎年5月17日・18日に近い金・土・日曜日 | 神輿を上下左右に激しく揺さぶる演出は迫力満点 |
下谷神社大祭 | 1,000年以上前 | 東京都台東区 | 毎年5月中旬 | 1,000年以上の歴史を持ち、本社神輿の渡御を行う「本祭り」と町会神輿の渡御だけの「陰祭り」が隔年に行われている |
田無神社例大祭 | 300年以上前 | 東京都西東京市 | 毎年10月第2土・日曜日 | 期間中は神輿が町内を巡り賑わう他、様々なイベントも行われる |
田端八幡神社例大祭 | 文治5年(836年前) | 東京都北区 | 2年に1度、8月中旬 | 隔年で町神輿が出て子供神輿の連合渡御も行われるが、本社神輿が出御するのは6年に1度 |
つきじの獅子祭り | 江戸時代 | 東京都中央区 | 毎年6月中旬 | 3年に一度の本祭で、高さ約2m、重さ100kgある2頭の獅子頭が街を練り歩く様は迫力あり |
鳥越祭 | 白雉2年(1374年前) | 東京都台東区 | 毎年6月中旬 | 「鳥越の夜祭り」と言われ、荘厳かつ幻想的 |
深川八幡祭り – | 寛永19年(383年前) | 東京都江東区 | 毎年8月15日 | 3年に1度の本祭りに氏子各町50数基の大神輿が勢揃いしておこなう連合渡御は圧巻 |
八王子まつり | 江戸時代から続く山車祭りを継承 | 東京都八王子市 | 毎年8月第1金曜日から3日間 | 八王子祭り自体の歴史は浅いが、江戸時代から続く山車祭りがメインイベントとして開催される。 19台の山車が、すれ違ったり寄せ合ったりする「ぶっつけ」と呼ばれる勇壮な風景が見物 |
水止舞 | 700年前 | 東京都大田区 | 毎年7月中旬 | 約700年の歴史を持ち、昭和38年に東京都無形民俗文化財に指定されている |
埼玉県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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小鹿野春祭り | 江戸時代初期 | 埼玉県小鹿野町 | 毎年4月第3土曜と前日の金曜日 | 2台の屋台と2台の笠鉾が街中を 巡行する |
川越まつり | 慶安元年(377年前) | 埼玉県川越市 | 毎年10月第3土曜日と前日の金曜日 | 何台もの山車が辻で相対し、すれ違うさまは、見物客を圧倒させる |
久喜提橙祭り「天王様」 | 240余年前 | 埼玉県久喜市 | 毎年7月12日・18日 | 7町内から7台の山車が繰り出され、昼間は、神話などから題材をとった人物の人形を山車の上に飾り立て、町内を曳き廻す |
熊谷うちわ祭 | 寛政3年 | 埼玉県熊谷市 | 毎年7月中旬 | 12台の山車・屋台が勇壮な熊谷囃子を響かせながら巡行する |
鴻巣夏祭り | 江戸時代 | 埼玉県鴻巣市 | 毎年7月中旬 | 関東有数の規模を誇る「12基の勇壮なみこし」が、約3キロメートルにわたる歩行者天国を練り歩く「みこし渡御」の様子はまさに圧巻 |
秩父夜祭 | 300年以上前 | 埼玉県秩父市 | 毎年12月2日・3日 | 屋台上で行われる「屋台芝居」と「秩父屋台囃子」が見どころ |
本庄まつり | 江戸時代 | 埼玉県本庄市 | 毎年11月2日・3日 | 「鎮守のお祭」として親しまれている金鑚神社の大祭 |
吉川八坂祭り | 慶長7年(423年前) | 埼玉県吉川市 | 毎年7月中旬 | 神輿を頭上に持ち上げ、高く放り上げる勇壮な「あばれ神輿」は圧巻 |
鷲宮催馬楽神楽 | 建長3年(774年前) | 埼玉県久喜市 | 年6回 | 祭礼日に、神話を題材にした五穀豊穣や国家安穏を祈る演目が行われる |
千葉県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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牛尾の蛇祭り | 200年以上前 | 千葉県香取郡多古町 | 毎年11月中旬 | わらを編み上げて作った大きな大蛇を、地域の若者たちが担ぎ神社までの道を練り歩いて、五穀豊穣を祈る |
大原はだか祭り | 江戸時代 | 千葉県いすみ市 | 毎年9月下下旬 | 裸の男性たちが、海の中を駆け巡りながら五穀豊穣と大漁を祈願する熱気のあるお祭り |
勝浦大漁まつり | 江戸時代 | 千葉県勝浦市 | 毎年9月中旬 | 江戸時代からそれぞれの地区で行われていたお祭りが統一され、2009年からは「勝浦大漁まつり」とよばれるようになった。漁師町ならではの威勢の良い、力強いかけ声、勇敢で活気あふれる姿が観客を魅了 |
上総十二社祭 | 大同2年(1218年前) | 千葉県長生郡一宮町 | 毎年9月中旬 | 神輿を担ぐ人たちが、裸に近い姿で波打ち際を走ることから「裸祭り」と呼ばれている |
佐原の大祭 | 300年前 | 千葉県香取市 | 【夏祭り】7月10日以降の金曜・土曜・日曜日の3日間・【秋祭り】10月第2土曜日を中日とする金曜・土曜・日曜日の3日間 | 山車の上に、江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ4mにも及ぶ大人形などが飾られている |
館山のまつり | 大正7年(107年前) | 千葉県館山市 | 毎年8月上旬 | 各地区の神輿や山車はそれぞれデザインが異なり、それらが館山神社に集結した景色は圧巻 |
成田祇園祭 | 300年前 | 千葉県成田市 | 毎年7月7・8・9日に直近の、金・土・日曜日の3日間 | 最終日、引き手たちによって山車・屋台が、成田山表参道仲町の坂を威勢よく一気に駆け上がる様子は必見 |
八重垣神社祇園祭 | 元禄十年(328年前) | 千葉県匝瑳市 | 毎年8月4・5日 | 「あんりゃぁどした」という威勢のいい掛け声で練り歩く姿は、観客を魅了する。また、神輿の行列に冷水を浴びせ掛けるのもこの祭りの特徴 |
和良比はだか祭り | 江戸時代 | 千葉県四街道市 | 毎年2月25日 | 別名「どろんこ祭り」として広く知られ豊作を祈願する神事で始まった。名前の通り観衆にも泥が飛んでくる |
栃木県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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鹿沼秋まつり | 慶弔13年(417年前) | 栃木県鹿沼市 | 毎年10月中旬 | 神輿を街中でぶつけ合う「ぶっつけ」が特徴で熱気あふれるお祭り |
烏山の山あげ行事「山あげ祭」 | 永禄3年(465年前) | 栃木県那須島山市 | 毎年7月第4土曜日を含む金・土・日曜日の3日間 | 450年の伝統を誇る日本一の移動式野外劇を楽しめる |
百物揃千人武者行列 | 1639年(386年前) | 栃木県日光市 | 毎年5月17・18日 | 徳川家康、豊臣秀吉、源頼朝の御霊をが宿っているといわれる神輿がある |
二荒山神社 菊水祭 | 1673年(352年前) | 栃木県宇都宮市 | 毎年10月21日に行われる「秋山祭」。 その付け祭りとして「菊井まつり」が、毎年10月の最終土曜日と日曜日に行われる | 2日かけて行われる「鳳輦渡御」が見どころ。太鼓の音とともに、真っ赤な天狗の面をかぶって矛を持ち、高下駄を履いた勇壮な猿田彦が先頭を堂々と歩きまわる |
益子祇園祭 | 1705年(320年前) | 栃木県益子氏 | 毎年7月下旬 | 出御祭と還御祭の際には、神社より神輿の渡御が行われる。当番引継の儀式では、江戸時代から伝わる町指定の民俗文化財「御神酒頂戴式」が当番町の当屋で行われる |
茨城県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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石岡のおまつり | 江戸時代 | 茨城県石岡市 | 毎年9月の敬老の日を含む3日間 | 関東の三大祭りの1つ。全国的にも珍しい小屋が付いた幌獅子、三十二台が町中を練り歩く |
潮来祇園祭禮 | 800年以上 | 茨城県潮来市 | 毎年8月第1金曜~日曜 | 「のの字廻し」や「そろばん曳き」に代表される「曲曳き」が圧巻で、若衆と山車、芸座連が一体となった様は必見 |
小栗内外大神宮太々神楽 | 江戸時代中期 | 茨城県筑西市 | 毎年、春4月21日、秋11月10日(ともに直前の日曜日) | 盛大なのは、4月に行われる春の例祭である。出雲神楽を受け継いだ奉納神楽 |
笠間稲荷神社菊まつり | 明41年(117年前) | 茨城県笠間市 | 毎年10月下旬~11月下旬 | 笠間稲荷神社をメイン会場に、立ち菊、懸崖菊、千輪咲き、古典菊、盆栽菊など、多種多様で色鮮やかな菊の花を楽しめる |
古河提灯竿もみまつり | 江戸時代 | 茨城県古河市 | 毎年12月初旬 | 20メートル近い竹竿の先につけた提灯を激しく揉み合いながら、相手の提灯の火を消し合う「関東の奇祭」 |
祭頭祭 | 鹿島神宮 | 健仁4年 | 茨城県鹿嶋市 | 毎年3月9日 | 武神の武甕槌大神にちなんだ勇壮な祭り |
下館祇園まつり | 明治28年(130年前) | 茨城県筑西市 | 毎年7月下旬の4日間 | 日清戦争の戦勝祝いとして奉納された大神輿「明治神輿」、羽黒神社にまつわる玉依姫の「女子神輿」など、様々な神輿が町を練り歩く |
結城諏訪神社の例祭 | 天慶3年 | 茨城県結城市 | 毎年4月15日 | 神輿渡御や獅子舞、流鏑馬などの伝統芸能が披露され、氏子たちが担ぐ神輿が、結城市内を練り歩く |
群馬県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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桐生八木節まつり | 明暦2年(1656年) | 群馬県桐生市 | 毎年8月第1金・土・日曜日 | 桐生八木節まつり自体の歴史は浅いが、歴史ある「桐生祇園祭」が含まれており、江戸時代末期に作られた鉾や屋台が出され、町中を練りまわる |
氷室のふるまい | 江戸時代 | 群馬県草津町 | 毎年6月最初の日曜日 | 「氷奉納の儀」などの神事から始まり、その後草津温泉に訪れたお客様に厄よけなどの願いを込めて、あずき氷や湯茶、和菓子等のふるまいがされる |
沼田まつり | 江戸時代 | 群馬県沼田市 | 毎年8月3~5日 | 最終日には「まんどう」と呼ばれる山車が勢揃いする。大天狗面をみこしに仕立て、約300人の女性だけで担ぐ「天狗みこし」は迫力満点 |
神奈川県
祭礼名 | 起源 | 開催地 | 開催日 | 特徴 |
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秋葉山火防祭 | 400年以上前 | 神奈川県小田原市 | 毎年12月6日 | 「火おどり」の後に修験者装束の山伏が燠火を渡る「火渡り」の儀式が行われる |
伊勢原大神宮例大祭 | 江戸時代初期 | 神奈川県伊勢原市 | 毎年9月中旬(2024年は10月に開催、2025年はまだ未定) | 初日の宵宮祭では太鼓の演奏や舞踊が行われ、 二日目の例大祭では御輿の渡御や宝撒きが行われる |
大磯の佐義長 | 400年前 | 神奈川県中郡大磯町 | 毎年1月中旬 | 大磯の左義長はセエノカミサン(道祖神)の火祭りで、セエトバレエ、ドンドヤキとも呼ばれており、国の重要無形民俗文化財に指定されている |
海南神社面神楽 | 貞観6年 | 神奈川県三浦市 | 毎年11月初めの未・申・酉の日 | 海神に漁の安全や大漁祈願を願った「恵比寿の舞」や「浦島太郎」、世の中を平和にする泰平の舞を舞う「三人囃子」など漁業を中心に発展してきた三崎特有の演目が含まれている |
かなまら祭り | 江戸時代 | 神奈川県川崎市 | 毎年4月第1日曜日 | 性器信仰の祭礼のひとつ。子孫繁栄を祈るお祭りで、男性器の神輿などが特徴 |
貴船まつり | 江戸時代 | 神奈川県足柄下郡真鶴町 | 毎年7月27・28日 | 古来から「恩返しのまつり」といわれており、国の重要無形民俗文化財に指定されている |
曽我の傘焼まつり | 建久4年 | 神奈川県小田原市 | 毎年5月下旬 | 建久4年に生じた、日本三大仇打ちのひとつ「曽我兄弟の仇討ち」に因んだ祭礼行事 |
鶴岡八幡宮流鏑馬神事 | 800年前 | 神奈川県鎌倉市 | 毎年9月14~16日 | 鎌倉武士に扮した射手が弓矢を手に馬にまたがり、次々と鏑矢を放って3つの的に命中させていく姿は必見 |
箱根宮城野湯立獅子舞 | 安永5年(249年前) | 神奈川県箱根町 | 毎年7月15日 | 天災や病気を防ぐ悪疫退散(あくえきたいさん)、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る大切な行事として舞い継がれてきた |
浜降祭 | 700~800年前 | 神奈川県茅ケ崎市 | 毎年7月第3月曜日 | 夜明けとともに、いくつもの神社から神輿が出発し「どっこい、どっこい」と威勢のいい声が響きわたる |