石岡のおまつりのきつねの踊りの意味と由来
石岡囃子の演目には「新馬鹿(しんばか)」通称「きつね」とよばれる踊りがあります。
きつねはテンポの速い曲で「切り返し」と称し、大切り・中切り・乱拍子と変化に富んでいます。踊りも勇壮で2匹、3匹と出て一緒に踊ることもあります。
新馬鹿は曲構成が複雑で、枕(まくら)、平(ひら)または地(じ)、大切(おおぎり)、中切(ちゅうぎり)、乱拍子(らんびょうし)と5つのパートに分かれています。
曲構成は「枕-平-大切-平-中切-平-大切-平-中切-平-乱拍子」というパターンもしくは町内よっては「枕-平-大切-平-中切-平-乱拍子」で以後は枕を除いた部分を繰り返す。
ただし本来は笛の文句で「平」から「大切」「中切」「乱拍子」等へ自在に変化できうる曲とのことでしたが、現在は一定化傾向が進んでいます。
新馬鹿(きつね)のお面と踊りの意味
石岡囃子のルーツは、葛西囃子であると言われていますが、葛西囃子にも「天狐」という演目があります。石岡囃子のリズムとは違いとても軽快なお囃子です。
葛西囃子が石岡に伝わる過程で、変化し「新馬鹿」という踊りとお囃子が作られたと考えられます。
石岡のお祭りにおいて、きつねの踊りは、ひょっとこやおかめと比べて、格式が高いと言われています。そのため、供奉行列で神輿を迎える際には、全ての町内がきつねを演奏します。
きつねの踊りは、きつねが獲物をとる様子を表しており「投げ」と呼ばれる独特の手の動きをしとても迫力があります。
お面の種類 男狐
男狐は、表情が鋭く、踊りも激しく勇壮な踊りです。
お面の種類 女狐
女狐は、目が優しく踊りも男狐に比べて、柔らかな印象です。
新馬鹿(きつね)の三村囃子と染谷囃子の違い
三村囃子と、染谷囃子ではきつねのリズムや笛の文句などが全く違います。