富田町
富田町の見どころ
冨田町といえば「ささら」が有名です。平成8年に茨城県無形民俗文化財に指定された祭礼風流で、大神輿の露祓を務める格式高いものです。
三匹の人形を棒で操る形式で、かつては、技術の伝承が一子相伝で厳しく守られてきました。三匹の獅子は老獅子、雌獅子、若獅子で構成され、竹籠の胴体や取り外し可能な衣装が特徴です。高速で回転する独特の舞なので、ぜひ一度は見てみてください。
富田町の歴史
富田町は、宝永年間までは「馬之地(うまのじ)」と呼ばれ、国中から馬を集める場所として知られていました。その後、府中の町は四つの組に分けられ、「馬之地組」は「富田組」に改められました。
平福寺は、寛政年間に編纂された「府中雑記」の中で、大掾国香(だいじょうくにか)の菩提所として記録されています。また、大正2年の「石岡しるべ」には、当時の富田町の様子や平福寺にある常陸大掾氏遺墟碑について詳しく記されています。
昭和53年に住居表示法が施行され、富田町は「国府四丁目」「国府五丁目」「国府六丁目」と「貝地二丁目」に分けられました。